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1ピース/2ピース、1回法/2回法について
さいたま市・北浦和インプラント歯周病クリニック院長の安田です。
本日は、皆さんから意外とご質問のあるインプラント治療法における
1ピースインプラントと2ピースインプラント、
1回法インプラントと2回法インプラント、
について、解説したいと思います。1ピースインプラントと2ピースインプラント
上記の図のように、ピースの単位はインプラントのパーツの数を指します。
1ピースというのはインプラントとアバットメントが一体型のものです。
2ピースというのは、骨に触れるインプラント体と、歯肉に触れる貫通部であるアバットメントが別パーツ、すなわち2つのパーツからなる2ピースのインプラントのことです。当院は全て2ピースインプラントです。1回法インプラントと2回法インプラント
回法は、手術の回数のことを指します。
一回法(当院が主に採用)
当院では主に一回法を採用しています。
1回目のオペ時に、歯科医の技術と骨の質が良くて初期固定がガッチリあれば、最初から高さのある保護キャップを入れられます。食べ物などの物理的な刺激があってもインプラントが動いて外れる事がないため、また、患者さんの身体的なストレスも考えて、オペが1回で済む一回法でほぼ終えてます。さらにややこしいのですが、前歯などで、骨の幅がない場合で骨の移植を伴う場合には、最初に骨移植のみ行い、半年後にインプラントを埋入するという段階法(ステージドアプローチ)という方法もあります。
二回法について
1回目のオペ時に、カバースクリューという高さ0.2ミリ位の薄い保護キャップを入れて歯肉の下に完全に埋没して隠し、縫合します。
2回目のオペは2ヶ月~3ヶ月後。この時に歯肉を小さく切開し、高さ3ミリ位のヒーリングキャップという高さのある保護キャップで歯肉を貫通させる物を入れます。
以上オペが二回あるので二回法となります。
2ピースインプラントを一回法で
まとめると、当院では2ピースインプラントを、ほぼ一回法で行ってます。前歯の審美インプラントもインプラント埋入と同時に骨移植も行なっております。患者さまの負担を減らす為です。母にもインプラントを行いましたが、母いわく「なんでも噛めて、大切な臓器ができて、本当にやって良かった」と言ってます。
世界的主流は2ピースインプラント
現在「エイジングインプラント」という言葉もあるくらい、たとえば寝たきりになった時にどう対応するかという論議もありまして、
最悪、認知症になって御自身でのケアができなくなった場合、歯肉の下にインプラント寝かせて、その上に保険の、例えば総入れ歯を入れる時などは、歯肉貫通部であるアバットメントを外し、薄いカバースクリューという保護キャップにしてしまえば、歯肉の上には何もない状況が作れます。
しかし1ピースインプラントの場合は、歯肉の上に一体型のアバットメントが棒状に出てしまっているので、そういった対応ができません。最悪インプラントを抜くしかなくなってしまい、融通がきかないので、1ピースインプラントは世界的にも主流では無く、歯科医師のごく一部しかやっておりません。
繰り返しますが、一回法/二回法の違いは、2ピースインプラントにおける術式の問題です。簡単に言うとオペを一回で済ますか二回で済ますかの違いです。
二回法にする場合は術者のスキル不足でドリリングがぶれてゆる~くしか入らなかったり、骨がとても柔らかく、歯肉の上に保護キャップを出すと、保護キャップに強い力、衝撃が加わった時にインプラントが揺れて動いて外れてしまうリスクのある時に二回法とします。
以上のように普段あまりクローズアップされない術式についてお話させていただきましたが、オペを2回に分けない事情、1ピースを取り扱わない事情は上記のような診療理念や考え方にあります。
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